第二新卒で転職しようと調べてみると、転職エージェントの数が多すぎて、どれを選べばいいか分からない。また合わない会社に入ってしまったらと思うと、選ぶこと自体が怖くなるのではないでしょうか。
迷ってしまうのは、エージェントごとの役割の違いが分からないまま、ランキングの順位だけで選ぼうとしているからです。
第二新卒の転職エージェントは、求人の幅を広げる総合型と、辞めた理由の整理や面接対策が手厚い第二新卒向けの特化型を、1社ずつ組み合わせるのが基本です。
この記事では、面接から採用の決裁まで担当し、300名以上を採用してきた立場から、第二新卒で評価を分けるポイントに合わせたエージェントの選び方と使い方を解説します。
第二新卒の転職エージェントは総合型と特化型を1社ずつ使う
結論から言うと、第二新卒の転職エージェントは、総合型1社と第二新卒・20代向けの特化型1社を併用するのがおすすめです。
理由は、第二新卒の選考で見られるポイントにあります。私が採用を担当していたとき、第二新卒の応募者で特に見ていたのは、辞めた理由と志望動機でした。在籍期間が短くても、辞めた理由が会社側にあれば気にしません。一方で、理由が他責だったり、業界研究不足によるミスマッチだったりすると、また短期離職しないか面接で深掘りしていました。
辞めた理由や志望動機を整理する準備は、第二新卒の支援に力を入れている特化型が得意です。一方、求人を比べて選択肢を広げるのは、求人の数が多い総合型が得意です。役割が違うからこそ、1社ずつ組み合わせることで、準備と比較の両方を手厚くできます。
第二新卒の選考で見られるポイントは「第二新卒とは?何年目・何歳までが対象か」で詳しく解説しています。
総合型と第二新卒向け特化型の違い
総合型と特化型は、どちらが優れているかではなく、得意なことが違います。
総合型は求人の幅で比べられる
総合型の転職エージェントは、経験や年代を問わず、幅広い業界・職種の求人を扱っています。求人の数が多いので、自分の希望に近い求人を比べながら選べます。
第二新卒の場合、「今の業界にこだわらず、ほかの選択肢も見てみたい」という人が多いはずです。選択肢を広く知るために、総合型は1社持っておくと安心です。
特化型は辞めた理由の整理と面接対策が手厚い
第二新卒・20代向けの特化型エージェントは、社会人経験が短い人の支援を前提にしています。自己分析や応募書類づくり、面接練習など、準備のサポートに時間をかけてくれるのが特徴です。
短期離職の理由をどう伝えればいいか分からない、面接に自信がない、という人は、特化型で準備を固めるのが近道です。
| 種類 | 得意なこと | 向いている人 |
|---|---|---|
| 総合型 | 求人の数が多く、幅広い業界・職種を比べられる | 選択肢を広く知りたい人、今の業界以外も見たい人 |
| 第二新卒・20代向けの特化型 | 自己分析、書類づくり、面接対策などの準備が手厚い | 辞めた理由の伝え方や面接に不安がある人 |
自分の状況に合う特化型エージェントの選び方
総合型は、求人の数が多いリクルートエージェントを軸にするのがおすすめです。そのうえで、特化型は自分の状況に合わせて選びましょう。
短期離職の伝え方に不安がある人
新卒で入った会社を早く辞めてしまい、次は長く働ける会社を選びたい人には、UZUZ第二新卒が向いています。20代の第二新卒を対象に、自己分析から応募書類づくり、求人ごとの面接対策まで支援しています。
公式サイトでは、就活での挫折や短期離職を経験したキャリアアドバイザーが担当すると紹介されています。辞めた理由をどう伝えるか、同じ立場を経験した人と一緒に整理できるのが強みです。
正社員経験が少なく未経験の職種に移りたい人
社会人経験が浅く、これまでと違う職種に挑戦したい人には、ハタラクティブが向いています。フリーター・既卒・第二新卒など、正社員経験が少ない人を対象にした就職・転職エージェントです。
紹介された求人への応募は自由で、不採用のときは企業に理由を聞いてフィードバックしてもらえます。落ちた理由が分かると、次の応募で直すべき点がはっきりします。
面接に苦手意識がある人
面接で何を話せばいいか分からない、練習してから応募したいという人には、第二新卒エージェントneoが向いています。自己PRや志望動機づくり、模擬面接、面接後のフィードバックまで支援しています。
紹介する求人は、アドバイザーが実際に訪問した企業のものです。職場の雰囲気などを事前に聞いておくと、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。
どれが合うか分からない人
自分にどのエージェントが合うか決められない人は、転職AGENT Naviを使う方法もあります。希望や相性に合わせて、担当してくれる転職エージェントを紹介してもらえるサービスです。
求人を直接紹介するサービスではなく、紹介されたエージェントを通して転職活動を進める形になります。
第二新卒におすすめの転職エージェント
紹介したサービスの特徴を比べると、次のとおりです。
| サービス | 種類 | 対象 | 特に手厚いサポート |
|---|---|---|---|
| リクルートエージェント | 総合型 | 経験・年代を問わない | 求人紹介から入社日の調整まで一通り |
| UZUZ第二新卒 | 特化型 | 20代の第二新卒 | 自己分析、求人ごとの面接対策 |
| ハタラクティブ | 特化型 | 正社員経験が少ない人 | カウンセリング、企業ごとの面接対策 |
| 第二新卒エージェントneo | 特化型 | 20代の第二新卒・既卒など | 自己PR・志望動機づくり、模擬面接 |
| 転職AGENT Navi | 紹介サービス | エージェント選びに迷う人 | 相性の合うエージェントの紹介 |
当サイトの紹介のしかたについて:サービスの紹介は、各社の公式サイトで公開されている情報をもとにしています。当サイトで作った体験談や、事実を確かめられない口コミは掲載していません。
リクルートエージェント|求人の数から相場をつかめる総合型
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 経験・年代を問わず転職を考えている方 |
| 料金 | 無料 |
| 求人数 | 公開求人 約82万件/非公開求人 約24万件(2026年9月29日時点・採用予定数) |
| サポート内容 | キャリア面談、求人紹介、書類・面接対策、年収交渉・入社日の調整 |
| 運営会社 | 株式会社インディードリクルートパートナーズ |
- こんな人におすすめ:まず求人の幅を見ながら、自分の経歴がどう評価されるかを確かめたい方
- 当サイトの基準で評価が高い点:求人の数が多く、面談から入社日の調整まで一通り任せられる
- 注意点:紹介される求人が多くなりやすいため、希望条件の優先順位を先に決めておきましょう
※ 公式サイトで公開されている内容です(確認日:2026年10月10日)。サービスの内容は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトで確かめてください。
UZUZ第二新卒|短期離職からの再スタートを丁寧に支援
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 20代の第二新卒(18〜29歳) |
| 料金 | 無料 |
| サポート内容 | 自己分析、応募書類(キャリアシート)づくり、仕事選び、求人ごとの面接対策 |
| 担当者 | 就活での挫折や短期離職を経験したキャリアアドバイザー |
| 実績 | 就業サポート63,110名、入社3か月後の定着率96%(いずれも2024年5月までの実績) |
| 拠点 | 東京・大阪・旭川 |
- こんな人におすすめ:新卒で入った会社を早く辞めてしまい、次は長く働ける会社を選びたい方
- 当サイトの基準で評価が高い点:内定の数より入社後の定着を重視していて、応募する求人ごとに面接対策をしてもらえる
- 注意点:対象は20代が中心です。30代以上の方は、ほかのサービスもあわせて検討しましょう
※ 公式サイトで公開されている内容です(確認日:2026年10月10日)。サービスの内容は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトで確かめてください。
ハタラクティブ|第二新卒など正社員経験が少ない人向け
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 | 就職・転職エージェント(若年層・未経験の方向け) |
| 対象 | フリーター・既卒・第二新卒など、正社員経験が少ない方 |
| 料金 | 無料 |
| サポート内容 | マンツーマンのカウンセリング、求人紹介、履歴書の添削、企業ごとの面接対策、入社後のフォロー(オンライン面談も可) |
| 公開している実績 | 未経験の方を企業に推薦した場合の書類通過率82.8%(2023年1月〜2024年2月)、入社後3か月の定着率92%(2025年2月〜4月に入社した方) |
| 運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
- こんな人におすすめ:正社員の経験が少なく、何から始めればいいか分からない方
- 当サイトの基準で評価が高い点:紹介された求人への応募は自由で、不採用のときは企業に理由を聞いてフィードバックしてもらえる
- 注意点:未経験向けの求人が中心です。これまでの経験を生かして年収を上げたい方は、総合型のエージェントも併用しましょう
※ 公式サイトで公開されている内容です(確認日:2026年10月10日)。サービスの内容は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトで確かめてください。
第二新卒エージェントneo|高卒・既卒も含めた20代の就職を面接練習から支援
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 20代の第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーター |
| 料金 | 無料 |
| サポート内容 | 専任アドバイザーとのカウンセリング、自己PR・志望動機づくり、模擬面接、面接後のフィードバック |
| 紹介する求人 | アドバイザーが実際に訪問した企業 |
| 内定後 | 入社日・条件の交渉の代行、内定後研修 |
| 運営会社 | 株式会社ネオキャリア |
- こんな人におすすめ:学歴や職歴に自信がなく、面接の練習を重ねてから応募したい方
- 当サイトの基準で評価が高い点:訪問した企業の求人を紹介していて、面接ごとにフィードバックがもらえる
- 注意点:紹介される求人は20代向けが中心です
※ 公式サイトで公開されている内容です(確認日:2026年10月10日)。サービスの内容は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトで確かめてください。
転職AGENT Navi|相性の合う転職エージェントを紹介してもらえる
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 | 転職エージェントの紹介(マッチング)サービス |
| 料金 | 無料 |
| しくみ | 希望や相性に合わせて、担当してくれる転職エージェントを紹介してもらう |
| 申し込み | 公式サイトのフォームから |
| 運営会社 | circus株式会社 |
- こんな人におすすめ:転職エージェントを使ったことがなく、どこに相談すればいいか決められない方
- 当サイトの基準で評価が高い点:担当者との相性を重視して紹介してもらえるので、合わない担当者に当たるリスクを減らせる
- 注意点:求人を直接紹介するサービスではありません。紹介されたエージェントを通して転職活動を進めます
※ 公式サイトで公開されている内容です(確認日:2026年10月10日)。サービスの内容は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトで確かめてください。
採用側から見た転職エージェントの上手な使い方
転職エージェントは、登録すれば内定が決まるサービスではありません。採用する側が見ているポイントに合わせて使うことで、はじめて効果が出ます。
私が採用を担当していたとき、転職サイトやエージェントなど応募の経路で優劣をつけることはありませんでした。ただ、付き合いの深いエージェントからの紹介は、会社のことをよく理解したうえで合う人を紹介してくれるためマッチ度が高く、面接の会話も濃くなる傾向がありました。
エージェントを使うなら、担当者が応募先の会社をどれくらい知っているかも確かめておきましょう。紹介された求人の仕事内容や職場の雰囲気を、どこまで具体的に説明してもらえるかが判断の目安になります。
辞めた理由を面談のうちに自分の言葉にしておく
第二新卒の面接では、辞めた理由を必ず聞かれます。理由が他責に聞こえると、「同じ理由でまた辞めるのでは」と思われてしまいます。
エージェントとの面談では、辞めた理由を正直に話したうえで、面接でどう伝えれば他責に聞こえないかを一緒に確かめておきましょう。会社側の事実と、自分が次の会社に求める条件に分けて話せるようになるのが目標です。
経験のある面接官なら、応募者が他人の言葉を使っているか、自分の言葉で話しているかはすぐに分かります。エージェントに整えてもらった答えをそのまま覚えるのではなく、自分の経験に置き換えて話せるようにしておきましょう。
辞めた理由の整理の仕方は「転職理由の伝え方」でも解説しています。
紹介された会社の業界研究は自分でもやる
エージェントは求人の情報を詳しく教えてくれますが、業界研究まで任せきりにするのはおすすめしません。
新卒の会社を早く辞めた理由が業界研究不足によるミスマッチだった場合、面接ではそこを深掘りされます。紹介された会社を自分で調べずに応募すると、同じミスマッチを繰り返すおそれがあります。仕事内容や働き方は、エージェントの説明に加えて自分でも確かめておきましょう。
採用を担当していたときに印象に残っているのは、応募先のサービスの問題点を自分で調べ、改善策まで用意して面接に来た人です。そこまでしなくても、応募先の事業やサービスを自分で調べておくだけで、面接で話せる中身は大きく変わります。
面接で聞く質問をエージェントと一緒に準備する
採用を担当していたとき、面接で質問をしてこない人や、聞かれたことに答えるだけの受け身な人は、すぐ辞めそうだと感じていました。反対に、積極的に質問してくる人は前向きな姿勢として好印象でした。
自分が就きたいポジションに就くためにはどんな条件が必要かを逆質問してきた人も、入社後の目的がはっきりしていて印象に残っています。
エージェントは応募先の事情をよく知っているので、面接で何を質問すれば入社後の働き方が分かるかを、一緒に考えてもらいましょう。面接官がほかにどんな点を見ているかは「面接官が本当に見ている5つのこと」にまとめています。
転職エージェントを使うときの注意点
エージェントを上手に使うために、次の3つを押さえておきましょう。
登録は2〜3社までにする
登録するエージェントが多すぎると、連絡や面談の対応に時間を取られ、かえって準備が進まなくなります。総合型1社と特化型1社を基本に、多くても2〜3社にとどめましょう。
合わない求人は断ってよい
紹介された求人が希望と合わないときは、遠慮せずに断って構いません。合わない求人に応募して入社すると、また早く辞めることになりかねません。断るときは、何が合わないのかを伝えると、次に紹介される求人の精度が上がります。
担当者と合わなければ変更を頼む
担当者との相性が合わないと感じたら、担当の変更を相談してみましょう。担当者を替えられるかはサービスによって違うので、面談のときに確かめておくと安心です。
よくある質問
第二新卒が転職エージェントを使うと不利になりますか?
不利にはなりません。私が採用を担当していたときも、応募の経路で優劣をつけることはありませんでした。採用する側が見ているのは、応募の経路ではなく、辞めた理由や志望動機の中身です。エージェントで準備を固めておくほうが、面接で自分の言葉で話しやすくなります。
在職中でも転職エージェントを使えますか?
使えます。面接の日程調整などを任せられるので、むしろ時間が限られている在職中こそ使う価値があります。辞めてから動くと焦って決めやすくなるため、できるだけ在職中に始めましょう。
何社に登録すればいいですか?
総合型1社と特化型1社の2社を基本にしましょう。どこを選べばいいか迷う場合は、相性の合うエージェントを紹介してもらえるサービスを使う方法もあります。
紹介された求人を断ってもいいですか?
断って構いません。合わない理由を具体的に伝えると、次から希望に近い求人を紹介してもらいやすくなります。
まとめ
- 第二新卒の転職エージェントは、総合型1社と特化型1社の併用が基本
- 総合型は求人の幅を比べるため、特化型は辞めた理由の整理や面接対策のために使う
- 短期離職の伝え方に不安があればUZUZ第二新卒、未経験の職種に移りたいならハタラクティブ、面接が苦手なら第二新卒エージェントneoが向いている
- エージェントとの面談で、辞めた理由を他責に聞こえない言葉にしておく
- 紹介された会社の業界研究は自分でもやり、面接で聞く質問も準備しておく
エージェントは、準備を手伝ってくれる相手です。辞めた理由と次にやりたいことを自分の言葉で話せるようになれば、第二新卒の転職は前に進みます。まだ転職するか迷っている場合は、「転職すべきか診断」で今動くべきかを確かめてみてください。



