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転職の自己分析のやり方|目的から決めると応募先と志望動機がぶれない

転職の自己分析のやり方 転職の始め方
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この記事を書いた人

キャリア転職ナビ+編集部|元WEB系事業責任者・面接担当300名以上

掲載内容は、元採用責任者の知見をもとに独自に作成しています。提携企業による内容への影響はありません。

転職を考え始めて、まずは自己分析をしようとノートを開いてみたものの、「強み:コミュニケーション力」のような言葉しか出てこない。やりたいことも見つからず、求人を見ても何を基準に選べばいいかわからない。自己分析で手が止まってしまう人は少なくありません。

行き詰まる原因の多くは、自己分析を強み探しから始めていることにあります。何のための強みなのかが決まっていないと、どの経験を選べばいいのかも、どの言葉にまとめればいいのかも判断できません。

転職の自己分析は、転職で何を実現したいかを決めるところから始めると進めやすくなります。目的が決まれば、使える経験と強みが選べるようになり、会社を選ぶ条件にも優先順位がつきます。

この記事では、300名以上の採用面接に携わってきた編集部の視点から、採用する側が自己分析の結果のどこを見ているのかを整理し、目的から決める4つのステップと、その結果を応募先選び・書類・面接に使う方法を解説します。

転職の自己分析は実現したいことを決めるところから始める

転職の自己分析は、強みを探すところからではなく、転職で何を実現したいかを決めるところから始めます。

多くの自己分析の手順は、経験の棚卸しから始まり、強みを整理し、最後に転職の方向性を決める流れになっています。ただ、この順番で進めると、棚卸しで書き出した経験のどれが大事なのかを判断する基準がありません。結果として、どの会社にも当てはまる抽象的な強みにまとまったり、書き出したまま手が止まったりしやすくなります。

先に「転職で何を変えたいのか」「数年後にどうなっていたいのか」を決めておけば、その目的に使える経験はどれか、という基準で棚卸しができます。選ぶ会社の条件も、目的に照らして優先順位をつけられます。

採用側は目的と経験のつながりを見ている

自己分析の順番が大事なのは、採用する側が見ているものと関係しています。面接で確かめられるのは、強みの有無そのものより、「入社して何をしたいか」と「そのために使える経験」がつながっているかどうかです。

入社して何をしたいかが答えられない人は受け身に見える

面接では、「入社したら何に取り組みたいですか」という質問がよく聞かれます。ここで具体的に答えられないと、採用する側には、今の会社から離れたいだけで、次の会社で何をするかは考えていない人に見えてしまいます。

目的がはっきりしている人は、志望動機にも、面接での質問の仕方にも、それが表れます。反対に、目的が決まっていない人は、どの会社にも同じことを話しているように聞こえやすくなります。

目的がないと伝える強みを選べない

強みは一つではありません。調整が得意な人もいれば、細かいミスに気づける人もいます。複数の強みがある中で、どれを伝えるかは、応募先で何をしたいかによって変わります。

目的が決まっていないと、伝える強みを選べず、いくつも並べてしまいがちです。強みを並べるほど、採用する側には、どの場面で活躍してくれる人なのかが伝わりにくくなります。

元採用責任者の視点

第二新卒の応募者によく聞いていたのは、「会社に入って何をしたいか」でした。目的意識がはっきりしていて、こちらに積極的に質問してくる人は好印象でした。反対に、志望動機が具体的でなかったり、質問がなかったりする受け身の姿勢の人は、入社してもすぐに辞めてしまいそうに感じていました。

転職の自己分析は4つのステップで進める

ここからは、目的から決める自己分析の手順を4つのステップで解説します。紙やスマホのメモを用意して、順番に書き出してみてください。

今の不満を書き出して転職で変えたいことに言い換える

最初に、今の仕事や職場の不満を、思いつくまま書き出します。「残業が多い」「評価に納得できない」「同じ作業の繰り返しで成長している実感がない」など、遠慮せずにすべて出してください。

書き出したら、それぞれを「転職で変えたいこと」に言い換えます。「残業が多い」なら「残業を月20時間以内にしたい」、「成長している実感がない」なら「新しい業務を任される環境で働きたい」のように、否定ではなく、実現したい形にするのがポイントです。

不満を言い換えておくと、そのまま面接で転職理由を話すときの材料にもなります。不満が自分の行動で変えられるものか、環境を変えないと解決しないものかを整理したい場合は、転職は何から始める?求人探しの前にやるべき5つの準備も参考にしてください。

転職の目的と到達点を決める

次に、言い換えた「変えたいこと」の中から、今回の転職で一番実現したいことを一つ選びます。これが転職の目的です。

あわせて、到達点も決めます。到達点とは、転職して2〜3年後にどうなっていたいかです。「営業から企画の仕事に移り、3年後には企画を任されている」「残業を減らしながら、今と同じ年収を維持している」のように、目的が実現した状態を具体的に書いてください。

目的と到達点が決まると、応募する会社を選ぶときに「この会社で目的は実現できるか」という一本の基準で判断できるようになります。

編集部の転職体験

25歳で転職したとき、やってよかったと感じているのが、転職の目的と到達点を最初に決めたことです。目的が決まっていたことで応募先を絞り込めましたし、面接での答えも具体的になりました。

目的に使える経験と強みを棚卸しする

目的と到達点が決まったら、これまでの経験を振り返り、その目的に使える経験を書き出します。担当してきた業務、工夫したこと、周りから評価されたことを書き出したうえで、「この経験は、転職先で目的を実現するときに使えるか」という基準で選んでください。

選んだ経験に共通している力が、あなたが伝えるべき強みです。たとえば、企画の仕事に移りたい人なら、営業で顧客の要望を聞き出して社内に提案した経験が、企画に使える強みになります。

強みを書類や面接で伝わる言葉にまとめる方法は、自己PRの書き方|強みが見つからない人でも作る方法で詳しく解説しています。30代で、これまでの経験を採用する側に評価される形に組み立てたい場合は、転職したいけどスキルがない30代が評価される経験の作り方も参考にしてください。

会社選びの条件に優先順位をつける

最後に、会社を選ぶときの条件を書き出して、優先順位をつけます。年収、勤務地、仕事内容、働き方、会社の規模など、気になる条件をすべて出したうえで、「これが満たされないなら入社しない」という条件と、「満たされればうれしい」という条件に分けてください。

ここでも基準になるのは、転職の目的です。目的が「残業を減らしたい」なら、働き方の条件は譲れない側に入り、会社の知名度は譲れる側に入る、というように、目的に関係する条件ほど優先順位が上がります。

すべての条件を満たす会社はほとんどありません。譲れない条件を2〜3個に絞っておくと、内定が出たときにも迷わずに判断できます。

自己分析の結果を転職活動に使う

4つのステップで書き出した内容は、そのまま応募先選び、書類、面接に使えます。自己分析は、書き出して終わりではなく、転職活動の判断に使ってはじめて意味があります。

求人票で求められている役割と照らし合わせる

求人を見るときは、仕事内容や「求める人物像」の欄から、その会社が入社する人に何を求めているのかを読み取ります。そのうえで、自分の目的が実現できる仕事か、自分の強みが使える役割かを照らし合わせてください。

目的と求められている役割が重なる求人ほど、志望動機も強みも一貫した内容で伝えられます。

編集部の転職体験

25歳の転職で一番苦労したのは、求人情報から求められている役割や能力を読み解くことでした。あわせて、採用される人物像を考えることにも苦労しました。求人票の読み取りは、慣れるまで時間がかかる作業だと考えておいてください。

志望動機は目的と応募先のつながりで書く

志望動機は、「転職で実現したいこと」と「その会社でなら実現できる理由」をつなげて書きます。「残業を減らしたい」という目的だけでは志望動機になりませんが、「業務の効率化に力を入れている御社で、これまでの改善の経験を活かしながら長く働きたい」とつなげれば、その会社を選んだ理由が伝わります。

志望動機の具体的な書き方は、志望動機の書き方で解説しています。

面接では入社後に取り組みたいことを具体的に話す

面接では、目的と到達点をもとに、入社後に取り組みたいことを具体的に話します。「御社の〇〇の業務で、これまでの△△の経験を活かして□□に取り組みたい」と話せると、採用する側も、入社後に働いている姿をイメージしやすくなります。

応募先のサービスや仕事内容を調べたうえで、自分ならどう関われるかまで考えておくと、さらに説得力が増します。

元採用責任者の視点

面接で印象に残っているのは、応募先のサービスの問題点を自分で研究し、改善策まで準備してきた人でした。サービスの改善点や具体的な業務を絡めて話してくれると、入社後にどんな仕事をしてくれるのかが具体的に浮かびました。

自己分析で行き詰まったときの対処

4つのステップを進めても、途中で手が止まることがあります。よくある行き詰まり方と、その対処を紹介します。

やりたいことがないなら避けたいことから決める

転職の目的が決まらない一番の理由は、「やりたいことがない」と感じていることです。その場合は、やりたいことではなく、避けたいことから考えてみてください。

「これだけは続けたくない」「この働き方は二度としたくない」ということは、多くの人が思い浮かべられます。避けたいことの反対側には、実現したいことが隠れています。最初の不満の書き出しに戻って、一番強い不満を「転職で変えたいこと」にすれば、それがそのまま目的になります。

強みが見つからないなら周りに頼まれてきたことを聞く

目的に使える経験を書き出しても、強みと呼べるものが見つからないこともあります。その場合は、上司や同僚、友人などに、「仕事でどんなことを頼みたくなるか」を聞いてみてください。

自分では当たり前にできていることほど、強みだと気づきにくいものです。周りの人がよく頼んでくることは、あなたが得意だと思われていることです。

一人で整理できないなら転職エージェントのキャリア面談を使う

時間をかけても一人で整理できない場合は、転職エージェントのキャリア面談を使う方法もあります。転職エージェントは、求人の紹介や書類の添削、面接対策を無料で手伝ってくれるサービスで、面談の中で経歴の棚卸しや転職の方向性の整理を手伝ってもらえます。転職を決めていない段階でも相談できます。

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よくある質問

自己分析にはどれくらい時間をかければいいですか

4つのステップは、1〜2週間を目安に進めるのがおすすめです。時間をかけすぎると、応募を始めるタイミングがどんどん遅れてしまいます。完璧に仕上げようとせず、求人を見たり面接を受けたりする中で、書き出した内容を見直していけば十分です。

適職診断の結果は使えますか

適職診断の結果は、自分の傾向を知るためのヒントとして使えます。ただ、診断は回答の幅が狭く、結果がしっくりこないこともあります。診断の結果をそのまま転職の目的にするのではなく、4つのステップで書き出した内容と照らし合わせて使ってください。診断の読み方は、適職診断が当たらないのはなぜ?で解説しています。

自己分析は在職中にやるべきですか

在職中に進めるのがおすすめです。今の仕事の不満や、使っている経験を思い出しやすく、書き出す材料が集めやすいからです。退職してから自己分析を始めると、収入が途切れる焦りから、目的を決めきれないまま応募先を決めてしまいやすくなります。

自己分析の結果と応募先が合わないときはどうすればいいですか

目的と応募先の仕事が合わない場合は、応募先の選び方を見直すか、目的の到達点を少し手前に置き直してみてください。たとえば、いきなり企画職に移るのが難しい場合でも、企画に関わる機会がある営業職を選べば、目的に近づく道になります。それでも合わない場合は、優先順位をつけた条件のうち、譲れない条件が多すぎないかを確かめてみましょう。

まとめ

転職の自己分析は、強み探しからではなく、転職で何を実現したいかを決めるところから始めます。採用する側が見ているのは、「入社して何をしたいか」と「そのために使える経験」がつながっているかどうかです。

今の不満を転職で変えたいことに言い換え、転職の目的と到達点を決めてから、その目的に使える経験と強みを選び、会社選びの条件に優先順位をつけてください。書き出した内容は、求人の読み取り、志望動機、面接での受け答えにそのまま使えます。

一人で整理できないときは、周りの人の意見や、転職エージェントのキャリア面談も使いながら、在職中に進めていきましょう。

この記事を書いた人

管理人S(キャリア転職ナビ+編集部)

元WEB系事業責任者/面接担当 300名以上

WEB系事業の責任者として、300名以上の採用面接を担当し、書類選考から採用判断まで一貫して関わってきました。自身も3回の転職を経験し、選ぶ側と選ばれる側の両方の目線から、後悔しない転職の判断と準備を発信しています。

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